ハワイ大好きおじさんの〈ハワイ路地裏探検隊〉  by北嶋茂

『ハワイ大好きおじさんのアロハ!最後のわがままひとり旅』その後

ハワイ路地裏探検隊・・・といっても、時々、カラカウア通り歩きます。怖いから、ビルの谷間や暗い夜道は歩きません。そして、「隊」と名付けていますが、群れません。「ひとり隊」が基本です。そんな軽~い路地裏探検隊ですが、確かなのは、高級レストランや高級ホテルには出没しないこと。そして、移動は徒歩とバスが基本。そんなことだけが隊員規則かもしれません。 ハワイ話を中心に、たぶんそれだけではもたないので、日常のたわいもないこと(10円拾ったとか)を綴ります。さて、いつまでお店を開けていられることやら・・・。

レアヒ通りの古い家〔2018年4月6日(金):ハワイ4日目 7〕

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レアヒ通りの古い家


 アラワイ運河を通過して、間延びした顔でレアヒ通りを歩く。ホームレスさんがいる一画は、前よりちょっとよくなったかもしれない。しかし、人影はないけれど、気配を感じてしまうのはなぜだろう。公園や人が通らない場所は、いつの間にか彼らのホームタウンと化していく。いろんな深い事情があってのことだけろうけれど、目にするのがつらい。

 先まで進み、なんか変だなと気がついた。
 何かとは・・・レアヒ通りの途中に、いつも気になる家があるのだけれど、それに気づかないで歩いていたのだ。たしかあそこに・・・と思う場所にはきれいな新しい家が建っていた。場所を間違えているのかと、周りを見ても、それらしき家はない。ということは、やはりこの新しい家だ。どうやら僕がハワイを留守にしているあいだに、新しい家になってしまったようだ。

 ここにあった古い家は、最初のひとり旅から、気になる家だった。この辺には、ほかにも素敵な家は、沢山あるのだけれど、なぜかここが一番気になっていた。きれいというよりは古くて雑然。メルヘンチックというより古い定食屋さん。その雑然さに、なぜか安心感を覚える家だった。
 家の前を通ると、いつもラジオの音が小さく聞こえてきた。たまに、おじさんが庭の椅子で新聞を読んでいたりする。あるとき目が合ってしまい、「こりゃ困ったぞ」と照れ笑いしていたら、笑って手を振ってくれた。まさに家の主は、家の姿と同じようにあたたかな人物だった。
 新しい家からは、ラジオの音は聞こえない。おじさんの姿もない。世代交代だろうか。あるいは、持ち主が変わってしまったのだろうか。お店の閉店だけでなく、こんな所にも時は流れているようだ。