ハワイ大好きおじさんの〈ハワイ路地裏探検隊〉  by北嶋茂

『ハワイ大好きおじさんのアロハ!最後のわがままひとり旅』その後

ハワイ路地裏探検隊・・・といっても、時々、カラカウア通り歩きます。怖いから、ビルの谷間や暗い夜道は歩きません。そして、「隊」と名付けていますが、群れません。「ひとり隊」が基本です。そんな軽~い路地裏探検隊ですが、確かなのは、高級レストランや高級ホテルには出没しないこと。そして、移動は徒歩とバスが基本。そんなことだけが隊員規則かもしれません。 ハワイ話を中心に、たぶんそれだけではもたないので、日常のたわいもないこと(10円拾ったとか)を綴ります。さて、いつまでお店を開けていられることやら・・・。

ベンチの上の大きな後悔〔2018年4月4日(水):2日目 14〕

f:id:hawaii-ojisan:20200514104927j:plain

ジョージ(2010年)



 ジョージ(前日参照)は、いつもここのベンチに座って、新聞を読んでいた。時々、ベンチ周りのゴミをトンクで拾っているのを見たことがある。彼を見ているだけで、自分もああなりたいと思わせる姿だった。僕とは違う、人格者のオーラが出ているのだ。
 彼のトートバックには、フルブライトの文字。ということは、教育関係の人物かもしれない。でも、もしかすると、僕みたいに〈グッドウィル〉で買ったということもありえるな。ならば、さらに尊敬に値する、ということになる。

 彼のすごいところは、静かに新聞を読んでいるのだけれど、いつの間にか取り巻き連が集まってしまうことだ。彼を中心に輪が広がる。広がっても、彼は、そのなかで静かに聞いていることが多い。一度だけ、彼が激しく語っていることを目にしたことがある。その時、1回だけだった。いったい何の話だったのだろう。
 そんな彼に何度話しかけようと思ったことか。取り巻きが多く、ひとりきりということがほとんどないのだけれど、そんなチャンスが数回あった。でも、いざ行くとなると、遠くで見ていたほうがいいと思ってしまった。やはり……、話しておけばよかった。 ここに来る度に、きっと彼を探していることだろう。