ハワイ大好きおじさんの〈ハワイ路地裏探検隊〉  by北嶋茂

『ハワイ大好きおじさんのアロハ!最後のわがままひとり旅』その後

ハワイ路地裏探検隊・・・といっても、時々、カラカウア通り歩きます。怖いから、ビルの谷間や暗い夜道は歩きません。そして、「隊」と名付けていますが、群れません。「ひとり隊」が基本です。そんな軽~い路地裏探検隊ですが、確かなのは、高級レストランや高級ホテルには出没しないこと。そして、移動は徒歩とバスが基本。そんなことだけが隊員規則かもしれません。 ハワイ話を中心に、たぶんそれだけではもたないので、日常のたわいもないこと(10円拾ったとか)を綴ります。さて、いつまでお店を開けていられることやら・・・。

心を開いてくれるハワイ〔2018年4月3日(火):1日目 37〕

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我が家のプルメリア


 バスに人が乗ってくる度に、だんだんとうしろのほうに追いやられた。目の前にひとつ席が空いたけれど、背負っているリュックがじゃまするので座らないでいた(リュック、手に持つべきでしたが)。すると、いつの間にかバス停のオヤジさんが、空いた席の隣に座っていて、日本語で「どうぞ」と僕を手招きしてきた。
 さっき会ったばかりの人なのに、なんだか旧知の知り合いに会えたようにうれしかった。ほんの何分前には、英語の授業は、もう沢山と思っていた人なのにだ。嫌なあんちゃんに遭遇したこともあったのだろうか。

 お礼をいって、彼の隣に座る。やはり、リュックが窮屈だ。変な格好で椅子にちょこんと腰掛ける。窮屈だし、無様な格好のように思えた。これで、バス停と同じ状態となった。

 彼ともっと多くのことを話したいのだけれど、それほどの能力がないもどかしさ。英語がまともに話せたらなぁと、いつもハワイに来ては思う。思って、日本に帰って勉強するのだけれど、今までなんら進歩がないから、これからもきっとそうなのだろう。
 ちゃんとした話もできずに、バスは、ワイキキ・ゲートウェイ・ホテル近くのバス停に近づく。これで本当にオヤジさんとお別れだ。短時間の出会いだったけれど、なんだか、旧友にお別れするような寂しさが芽生えていた。
 彼は、この2番でどこまで行くのだろう。ひとりでジャガイモを買って、ひとりで料理するのだろうか。そういえば、奥さんの話は一言もなかった。突っ込めば、あの不思議なバッグのなかから、奥さんが出てきたかもしれない。そして、彼が日本語を話す理由も……。

 バスが停車し、お互いに手を振って、さよなら。なんだろう、この複雑な気持ち。面倒だと思っていたのに、お別れする時は、楽しい出会いをさせてもらったことに感謝していた。「ああ、心をもっとオープンにしなくては」と、いつもハワイに来ると反省させられる。日本にいると、閉鎖的な自分は、いつの間にか人を近づけなくなっているのかも。そんな自分を、いつもハワイは変えてくれる。少しでも長続きしますように。