ハワイ大好きおじさんの〈ハワイ路地裏探検隊〉  by北嶋茂

『ハワイ大好きおじさんのアロハ!最後のわがままひとり旅』その後

ハワイ路地裏探検隊・・・といっても、時々、カラカウア通り歩きます。怖いから、ビルの谷間や暗い夜道は歩きません。そして、「隊」と名付けていますが、群れません。「ひとり隊」が基本です。そんな軽~い路地裏探検隊ですが、確かなのは、高級レストランや高級ホテルには出没しないこと。そして、移動は徒歩とバスが基本。そんなことだけが隊員規則かもしれません。 ハワイ話を中心に、たぶんそれだけではもたないので、日常のたわいもないこと(10円拾ったとか)を綴ります。さて、いつまでお店を開けていられることやら・・・。

バスのなかから・・・[2018年4月3日(火):1日目 15]

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停まってしまったバス


10時35分
 アリゾナ・メモリアル到着。パチパチ君に、「お気をつけて」と声をかけ、お別れした。
 あんなアクシデントがなければ、彼とも話すことはなかったのだから、不思議なものだ。短い間だったけれど、彼と話すことができてよかった。いつものことだけれど、人は、見かけによらぬもの。

 実は、彼が降りる直前まで、自分も一緒に降りようか迷っていた。こんなチャンスはないのだから、降りてみたい気持ちは強くあった。先を急ぐわけではないから、降りてしまえばよかったのかもしれない。ハワイに行く前にも悩み、ここに到着するまでも悩んでいたのだから。そして、彼との出会いも、そうするように促されているように思えた。

 ただ、いまだに、ここに降りる必要があるのか理解できないでいた。ここで起きた悲惨な出来事を認識するには、ここに降りなければならないのか、海底に眠る戦艦を見なくてはいけないのか。日本人として避けてはならない事実を確認するには、ここに降り立つ必要があるのか。

 この空間でなにがあったのか、今までここを何回も通っていながら、そんなことを考えずにいた。パールハーバーと聞くと、拒絶感がわくのだ。もしかすると、つらくて、ここでなにが起こったのか、考えるのを避けていたのかもしれない。
 それが今回、この空間を見ながら、悲惨な出来事が起きたことを考えていた。沢山の飛行機がこの上を飛ぶ、そして、地上に起こった惨劇。それが、この空間で起きていた。それはバスのなかからでも、思いを巡らせることができる。
 もう二度と、あんなことが起きませんように……発車したバスのなかから、パールハーバーのほうをじっと見ながら、初めてそんな祈りとともに、この場所を通過した。