ハワイ大好きおじさんの〈ハワイ路地裏探検隊〉  by北嶋茂

『ハワイ大好きおじさんのアロハ!最後のわがままひとり旅』その後

ハワイ路地裏探検隊・・・といっても、時々、カラカウア通り歩きます。怖いから、ビルの谷間や暗い夜道は歩きません。そして、「隊」と名付けていますが、群れません。「ひとり隊」が基本です。そんな軽~い路地裏探検隊ですが、確かなのは、高級レストランや高級ホテルには出没しないこと。そして、移動は徒歩とバスが基本。そんなことだけが隊員規則かもしれません。 ハワイ話を中心に、たぶんそれだけではもたないので、日常のたわいもないこと(10円拾ったとか)を綴ります。さて、いつまでお店を開けていられることやら・・・。

消防車がやってきた[2018年4月3日(火):1日目 13]

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消防車


 しばらくすると、デッカイ黄色い消防車がサイレンを鳴らしてやって来た。「どこかで火事かな」と思っていると、バスのうしろで停まった。どうやらこの件で、救急車ではなく、消防車が来たようだ。なぜだ。
 それを見て、運転手は僕に、びっくりしたようなしぐさをして見せた。しかし、驚いているけれど、なんだか楽しそうにも見える。僕も驚いた表情をして見せた。
 そして、ことはさらに大きくなって、もう1台大きな黄色い消防車がやって来た。今度は、はしご車だ。どうしてこうなっちゃったんだろう。部外者ながら、これでいいのかとさえ思えた。
 さすがの運転手も、さらに驚いた様子で、僕の肩を2~3度たたいて……笑っている。今度も驚いてはいるけれど、楽しそうに見える。あまりにことが大きくなりすぎて、笑うしかなくなったのだろうか。なんだかわかるような気がしないでもない。

 近くに座ってきたパチパチ君に、ここでようやく、「えらいことになりましたね」と話しかけてみた。彼もびっくりした様子だ。
 少し話しただけで、パチパチ君は、僕が想像していたような人物ではなく、いたってまじめそうな人物であることがわかった。
 騒ぎをよそに、どこへ行くのか聞くと、やはりアリゾナ・メモリアル。たぶん困っているのだろうと思い、このバス停から僕と同じ番号のバスで行けばいいことを伝えると、安心したようだった。

 彼は、関西方面から来た人で、慰霊をするためにアリゾナ・メモリアルに行くのだという。「慰霊」という言葉を発する時、手を合わせるしぐさをするのが印象的だった。きれいに剃った頭、そして手を合わせるしぐさ、もしかしたらお寺関係のかたなのだろうか。すぐにそんなことも聞けず、うなずくだけにしておいた。きっと深い訳があるのだろう。

 運転手は、降りてきた消防の人の所にいって、ニコニコ顔で説明をしている。やって来た人も、のんびりムードだ。はしご車までやってきて、バスで倒れている人間を助けるのだろうか。それも2台で。ということは、人命救助には、消防車が出るシステムなのか。この間、火事があったらどうするのだろう。救急車は有料だから、こんなことも起こるのか。頭が疑問だらけになってしまった。
 やれやれ、ハワイ初日から、えらいことに遭遇できてしまった。前途多難の暗示か、あるいは厄払いか。さてどっちに転ぶことやら。